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他院の失敗例

インプラントの事故について

インプラントが骨とインテグレーション(結合)しない場合など、簡単にリカバリーできるケース以外に、私どもにとって信じがたい、また、あり得ない事故の報告を受けることがあります。

それぞれの事故について検証すると、あまりにも未熟で検査はおざなり、いまだ正確に検証されていない新しい方法を先駆者のつもりで行い、不測の事態を招く。結果、インプラント治療の素晴らしさが正しく伝わらなくなり、多くの方々に敬遠されるという状況が発生することがあります。

日々研鑽を積み、インプラント治療にたずさわる歯科医たちにとって、このようなことは大変残念な事態であり、強い憤りを禁じえません。

10人の歯科医に対して、「インプラントを行っているか?」「インプラントができるのか?」と質問すれば、「これからやろうと思っている」「やったことがある」「たまにやる」というニュアンスを含めて、ほぼ10人すべてが「出来る!」と、答えるでしょう。

しかし、インプラント治療は何より正確かつ安全でなければならず、決して中途半端は許されません。私どもは今後とも、より確かな情報提供を心がけ、皆様が安心してインプラント治療を検討していただけるよう努力してまいります。

インプラントには素晴らしい可能性があります。新しい人生、豊かな人生の扉を開けるために、歯科医院の選択は、くれぐれも慎重にしていただくようにと念じております。

ご注意ください

激安インプラントと称し、安さ・早さを謳う歯科も多いといいます。もちろん全てがそうとは限りませんが、かっては歴史の浅いインプラントを使用し、多くの患者をはじめ医師までもが被害者になった事実があります。日本の歯科医なら誰もが知っています。

失敗例1 副鼻腔にインプラントが迷入したケース

2006年、他院にて上顎にインプラントを埋入され、その直後から鼻づまり、出血等の違和感があり心配になられて当院を受診 されました。当院にてCT撮影を行った所、副鼻腔に迷入したインプラントを発見、すぐさま正確なインプラントの位置を確認し、当 院でインプラントを除去、副鼻腔中の洗浄・消毒をした結果、鼻の症状もおさまり、回復したケースです。

考察 失敗例1 一般的に歯科で使用する普通のレントゲンだけで 行い、失敗した症例です。何度か鼻の違和感を 前医院に相談されたそうですが、前医はとりあって いただけなかったとのことです。  早めの対応で上顎洞炎(蓄膿症)になっていなかったた め当院で対応できましたが、対応が遅ければ入院手術 となってしまうケースです。
失敗例2 神経のマヒ及び強い痛みが続くケース

2002年6月、他医院にてインプラント処置を行うも、半年たっても左側顔面に痺れが取れず、また最近強い痛みもあるとのこと でした。上部構造(上に入れている歯)の除去を行ったところ、左下の4本のインプラントの中間の2本はグラグラになっており、膿が 大量に排出していたため当院で除去、また、CT撮影したところ、4本目のインプラントは下顎管(下顎の神経の束)に食い込んで いることが判明。大学病院と検討したところ、危険なため除去は見送ることにしました。  痛みはすぐ引きましたが、顔面のしびれは現在も改善していません。

考察 失敗例2 術前の診査、診断の不足によるものです。また、 膿がたまってしまった2本は術中の骨のやけどと思われま す。前医の未熟な技量は否めません。やはり、 インプラントは医院の経験が反映されると証明されるよう な症例です。CT撮影は術前の診断には必要不可欠です。撮影に よりマヒは防げたと思われます。 早期対応が前医院でなされなかったことが悔やまれます。
失敗例3 インプラントの破折(はせつ)及び脱離によるケース

2008年、某医院にてインプラント治療を行い、上顎に8本のインプラントを埋入しましたが、5本が一ヵ月以内に脱離。また、そ の医院に残りの3本のうち2本のインプラントが割れてしまっていると説明を受けました。大学病院には除去を行いインプラントに再 チャレンジするようすすめられるも、術中のあまりの痛みのためその気にはなれず、インプラントはこりごりとのことを前医に伝え、支払 済の治療費200万円以上の返金を求めました。しかし前医が一切それに応じなかったため、当医院に来院されました。 破折(はせつ)したインプラントを当院で除去し、静脈内鎮静法により無痛インプラントを行いました。術中の痛みや術後の腫れは 前医に比べまったくなく、感謝された症例です。

考察 失敗例3 インプラントのすばらしい可能性を全く否定してしま うかなしい症例といえます。まずはインプラントの選 択ミス。安いインプラント、新しいインプラントの使用 による、このような症例は後を絶ちません。また、未熟な麻 酔により患者を痛がらせるなどという、基本的なこともでき ない歯科医がインプラント治療を行っている、これも事実 です。もう一つ、インプラントの保障について、必ず書類とし て取り交わしておくことが重要と思われます。それをしっかり してくれる歯科医を選択すべきでしょう。
失敗例4 インプラントにより副鼻腔炎(蓄膿症)を起こし、一ヵ月の入院を必要としたケース

2001年、他医院にて左右にインプラントを埋入。2003年、紹介をうけて当院に来院された時には、鼻から強い排膿と口臭、 及び慢性的な微熱と頭痛に悩んでおられました。デジタルレントゲンにより上顎洞中にインプラントの迷入が認められ、完全に蓄 膿症になってしまっているため、労災病院に紹介、緊急入院となり、一ヵ月後に退院、完治に至りました。  インプラント処置を行った歯科医に通知したところ、インプラントが鼻の穴に落ちたことは認識していたが、こんなことになろうとは… との返事でした。前医と患者は友人関係にあったため、法律的な問題は避けたい、との事でした。

考察 失敗例4 顔面にある穴(副鼻腔)にインプラントを落としても 放置したままでいる、あまりにも認識不足であると いえます。 また、インプラントの選択にも問題があります。 本人から希望、夢、友情、時間をうばった最悪のケースと 思われます。
まとめ

インプラント治療はどこでも同じと思ってはいけません。一部の心ない歯科医により、インプラントのすべてが否定されてしまっている 現状があるのは事実です。 現在、国の定めるガイドラインがない以上、患者自身が自分の身を守る!という姿勢を持つことが何より重要と思われます。 当院からのアドバイスとして

  • 1.専用のオペ室があり、どのレベルでの滅菌が可能なのか
  • 2.CTはあるのか
  • 3.医院の月間又は年間の症例数は
  • 4.補償及びメンテナンスはしっかりしているのか
  • 5.金額は明瞭か(あとから追加請求があるのか)
  • 6.リスクの話はしっかりとし、しかも書面としてもらえるのか
  • 7.インプラントの説明をするドクターと、治療するドクターは一緒か

などがあげられると思います。
インプラント治療はすばらしい可能性を秘めたものです。有意義な人生を送るためにも、医院選びは慎重にしていただけることを心から祈っています。

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